『自由』 * No.3022

いつ死んでもいい
という生き方
にあこがれる


むさし、おぬしやるな
こえている


道のないところがいい
だだっぴろい荒野
何かが突き出ているけど
どうってことはない


心なんてとうになくしている
さまよう?
ばかじゃないの
そんなものはどうでもいい
迷いの攪拌、変身の攪拌


あいつらまだかくれている
まだやるつもりなのか
もったいない時間
ばかじゃないの


こいつらいちじてきには来るけど
やがていつかは去るだろう


とけてゆく
核が
でもさいしょからなにもなかったんだけど
ばかじゃないの


音楽がながれている
聴き慣れない
いいきょくだ
みょうにひびく ぜんしんに


百年後
みんなどうしてるかしら
灰や塵や水が混じって ふつふつ
つぶつぶ ふつふつ
とけてながれて ふわふわ
またゆらいで