『かけら』*No.2731

道のかたすみに落っこちている
かけら
だれも気づかない
だれも見ようともしない


わたしが何なのか
自分を
さがさなくていい


自分をさがそうなんて
そんなのいらない


見向きもされず
見捨てられたかけらのなかに
すばらしい宝ものがある
詩がかくれている


わからない ちいさなかけらに
すべてがある