『てん・てん』言葉の展覧会1689

aiueokaki2013-10-11


と点を打つ

と丸く点を打ってみる
てん・てん
点と点がつながって線に
線が合わさって面に 面が合わさって立体になるように
人と人が出逢い 
つながって まちになる
店があり 展(覧会)がある
そこではどこにも売っていない大事なものが売ってある
人にとって生きる根源的な喜び
ARTをひろげ ならべて みる
見る 観る 
纏(てん-煩悩)は てんてんと
転じて
作法や原則(典)ともなり
生命と生命がつながって宇宙となる
天を仰ぐ
恬として(平然として)
ただてんがある






宝塚アートてん・てん
2013、始まる!!


宝塚アートてん・てん展示

1.人にとって大切なものに気づかされる、それは藝術文化(アート)だと・・・

ある作品を見て、こんなことを想ったことがあります。生と死が交錯た表現の作品です。私たちは今、いろんな生活や活動をして生きています。しかし人は、いや人だけでなくあらゆる生命は死滅します。だから生きているということは死に向かって暮らしているということなのだろうか。日常に追われて人は誰もみんなそんなことを考えません。気付きもせずに暮らしています。だけど一つの、たった一つの作品から生や死に私は気付かされたのです。
 さてそこで藝術文化です。その起源を辿ると人間の営みが見えてくると思うんです。わたしたち人類ホモ・サピエンスが「藝術」と呼びうる行為を行いはじめた(幾何学模様やアクセサリー)のは7万5千年前だそうです。絵画は3万年。音楽は3万7千年前。高度な古代美術は1万8千年前(アルタミラ遺跡)等と、遺跡の発掘から判断されています。今の文字を備えた言葉(文字の藝術)はたかだか5千年前だそうです。こういった藝術の発明がヒトを人たらしめてきたんでしょうね。悲しいかな今日ではその営みの大切さがすっかり忘れ去られ、カネに翻弄され、藝術自体も細分化しているのが現状です。しかし人は藝術への郷愁はあるでしょう。地位や名誉やカネとは関係なく、人は音楽を聴いたりものを作ったり絵を描いたり歌を歌ったり本を読んだりします。何か楽しさや喜びに結びついているようです。人にとって出逢いの場やつながりをつくり、考える力や想像力・創造力を培い、生きる意味(糧)と喜び(幸せ)をもたらす大切なもの、それは藝術文化(アート)だと・・・。現在、藝術はジャンル化され狭い分野に押しやられ、役に立つか立たないかで片づけられていますが、人間の営みにとってはとても大切なものなんです、実は。
 
2.人と人がつながり、まちになる。宝塚はいま・・・

点と点がつながると線になります。線がつながると面に。面が重なって立体、つまり今あるような3次元の世界になります。同じように人と人がつながると社会をつくります。いろんな人が様々に集まってまちという社会ができます。と、どこかで習いました。
このまち宝塚は小林一三によって、野や畑、温泉の湧き出る所に鉄道と藝術を導入してつくられたまちだそうです。前近代的な所から、歌や劇、映画といったモダニズム藝術が「宝塚」というまちをつくり、
育てていったのでしょう。今では「宝塚」は、名前としてはブランド


になっているのでありますが功利効率化と全国一律化の波に乗ってだんだんその香りも消えつつあるように思えます。このように時代に流されるのを手をこまねいて見ているだけでいいのでしょうか。かつてのように全国に先駆けて時代を切り拓くことはできないのだろうか。手塚治虫を育てたまち、歌劇のまち、映画をつくったまち(東京とともに)、シャンソンが初めて歌われたまち、植木を発信したまち、ダリアを届けたまち、そして最近では元永定正や詩人杉山平一、中島らもの住んだまち、人気小説家有川浩のいるまち、・・・・。

3.宝塚にゆかりのある美術作家、旧宝塚音楽学校に集合!!

 宝塚には藝術文化を育む土壌があり、この地には実にたくさんの芸術家(アーチスト)が住んでいます。特に多い宝塚歌劇関係の方たち、音楽家、演劇家、文学者。それに美術作家もまたしかりです。そんな美術作家の何人かと宝塚にゆかりのある作家がここに集合しました。
かつて宝塚ジェンヌたちが汗と涙を流した宝塚音楽学校(宝塚文化創造館)の講堂が展示場です。1935年(昭和10年)にモダニズム様式の建物として建てられ、1937年(昭和12年)より宝塚音楽学校本校舎として最近まで、45年間にわたって「清く 正しく 美しく」という小林一三の理念のもとに宝塚ジェンヌたちが育っていきました。レトロな雰囲気を醸し出す講堂で、33名の美術作家+子どもたちの作品を展示しています。ちいさなスペースで犇めいていますが、作家さんや子どもたちののそれぞれの小宇宙です。

4.この展覧会では、過去と現在、未来が展示されています
 
新しい表現、そして新しい価値は、既存のものを切り開くところから生まれてきます。美術には、はかりしれないパワーを秘めています。ときとして疲れはてた人の心を元気にさせてくれます。新しい表現は日常のなにげないことを新しい目で見られたり、身体感覚や感情を再確認させられたり、世界認識の問い直しや創造につながっていったり・・・、また人と人(モノ)や、新しいものと古いものが出会いつながったりしてまちの再生や活性化を試み、希望が垣間見られたりするのです。ここには亡くなられた元永定正さんや上田桑鳩さんの作品があります。また美術作家だけでなく、子どもたちの作品もあります。子どもは未来であり希望です。
ここには、過去と現在、そして未来があります。
  







元永定正さんの作品も出展


ぼくも出展。手前右は、中辻悦子さん、手前左は池田丈一さんの作品。

なぜかぼくの作品、子どもたちに人気があった。