『雲が笑っている』言葉の展覧会1677

雲が笑う
そよ風がふいて
木の葉がさわさわと音をたてた
その伴奏に小鳥たちが歌った
あの日 
あなたは大きな木を見上げて真っ白な歯を見せた
草の上の手はつやつやと
足はすらっとのびやかに
あなたのすべてがかがやいていた




あの日
なにもかもがかがやき
あなたは心の底から笑っていた
ぼくにも笑いはうつり
ぽっかり浮かぶ雲が笑いをすいこんだ



いま
あの日のように雲が笑っている
広い広い青空のなかで