『運命』言葉の展覧会1499

水の中にいるようで苦しい
おびえる目は何かを訴えている
それでも虚勢をはって
瓶のなかで堪え忍ぶ
酷寒の年の暮れ
またいっそう寒くなり
貧しさに震える少年
鎖に落ちる影
消えゆく時間
少女と少年は同じ星
弦をはじいてじゃららーん
世界を知り始め
なぜか相性がいい二人だが
すれ違う
曇天の下でうずくまる
弦をはじいてじゃららーん
はたして出逢いはあるのだろうか
瓶から飛び出せ少女
鎖の寒さに打ち勝て少年
弦をはじいて運命の扉
じゃららーん









※作品21