『ふるさとの風景画』言葉の展覧会1497

aiueokaki2012-12-26

     情熱が入り込む夕焼けの柿
         +++
遠い日の懐かしい風景画を見つけた
ぽっと淡い
スポットライトをあて
思い出を辿る
   秋の
    暮れなずむ山
      赤く実る柿
       眺める若き日の私
         +++
    待っていましょう
    あの柿を
   真っ赤な夕日が重なるまで
   お腹を空かせた鳥たちが
   啄みに来るのを
    待っていましょう あの柿を
    分からないことなんていっぱいだ
    柿が教えてくれるのを
    待っていましょう
    熟して大地に引かれるまで
    狭い私の窓をいっぱい開いて 
   待っていましょう
        +++ 



いつしか言葉は消え
周囲はぼやけ
広がり

そうして描かれた新たな風景画
空想を巡らせ
遊ぶ
ふるさとの遠い過去と未来に








※作品20