『ツッコミからボケへ』言葉の展覧会1448

この列島のムラでは、ここ何年間か
みんな病にかかっているようです
「ツッコミ病」という病です
他人を先取攻撃してみんながみんな
「面白い人でいたい」ツッコミ病です
この病はお笑いバラエティの特有な臭いがします
テレビ画面にも職場にも会話にも宴会にもまん延しています
批評や批判ばかりが飛び交って
覆面で他人にツッコミをし続け他人を笑うのです
一億総ツッコミの時代
ああ嫌です
おかげでみんな息苦しさのなかで疲れ果てているのです
もう限界です、転換期なのです
ものごとに対して自分で面白みを見つけていく
理不尽や面倒なことを引き受け
無意味なことでも夢中になる
おおらかに生きるボケにならなければなりません
所詮、人間とはしょうがないものです
自分が笑える
まわりに笑いをもたらすような存在
がこれからはとても大切になってきます
いま、転換点です
ツッコミからボケへの




※『一億総ツッコミの時代』植田雄司(SEIKAISHA SINSHO)
どいつもこいつも評論家ヅラ
ーこの国には「ボケ」が足りない!