『詩ー生きる芯』言葉の展覧会1441

aiueokaki2012-10-13

はたっ、と
曲が途絶えた歌
伴奏が無くなり
メロディが消えリズムも消え
言葉だけが浮き立つと
やがて言葉は行き場を失って
遠く彼方へ放り出される
はたっ、と止まった思考
詩のような言葉が遠ざけられているこのムラでは
詩の言葉はいらつくもの、余分で邪魔なもの



いま、このムラで
詩はひとりぼっちだ



だが、ぼくは臆面もなく
毎日せっせと詩の(ような)言葉を書き連ねていく
孤独な詩をなぐさめ、あたためるように
すっかり衰えてしまった言葉で
泣き、叫び、喜び
想像し、考える
そのようにしてぼくの生きる核に
詩がデンと居座ってしまった
もう墓場まで一緒に行くしかない