『金木犀の香り』言葉の展覧会1440

昼、とぼとぼ歩いていると   もわ〜っと
夜、外に出ると ほわ〜っと
キンモクセイの香りが漂ってきた
ほんの一瞬、えもいわれぬよい香りにぼくはつつまれる
  


ささやかな秋の
このなんともいえない金木犀の甘い匂いは
宇宙に僅か漂う幸せの香りだ



それを感じることができたら
悩みや迷いがふっとんでしまった
幸せになれるぞ
きっと



ああ、金木犀の香りが
ぼくのもとへやってきた
やがて宇宙の幸せが訪れる
そのとき一瞬は永遠に
ああ、いい香りだ