『世界は言葉によって』言葉の展覧会1305

aiueokaki2012-05-10

騒々しい巷を横目に見て
言葉を考える
世界は言葉によって発見されつづけると
かつて近所づきあいをしていた杉山平一さんが書いている
97歳の詩人は新聞で語る
「僕にとって詩はいつも救いであり支えであった」
そう言えばこの前亡くなった吉本隆明さんもいつか言っていたな
「詩は救済であった」と
二人とも言葉で思考し
言葉と格闘し創造し
言葉に支えられ言葉とともに歩んできた
でも
言葉はまだまだ未熟だ
成熟したと思いこんでいる未熟なヒトと同じだ




おお
今日も世界のどこかで
とても新鮮でピチピチした言葉が生まれている
拾おうか創ろうか守ろうか
世界はそんな言葉によってさらに新しく発見され
変換していく





山口県湯田温泉中原中也館」近くにて撮る(4月)。