『マイ個展』 言葉の展覧会１１５３

ＭＡＲＧＡ 「と」

　情報に溺れている毎日です。何がほんとうなのか、何が大切なものなのか、何が正しいのか、何が善いのかが見えにくくなっています。そのため現在が分からない、自分が分からない、どう生きたらいいのか、・・・という迷いのなかを私たちはぐるぐる回っているようです。そんななかでマーガは私にとって、情報に埋没しないで生きる、マイウェイの指針になりつつあります。
　これは無意味から意味を創り出す試みです。無から有を生じさせる営みと言ったらいいのでしょうか。マーガ。「マーガ」は、この日本列島住民の古来からのお守りであり、飾り物であり、また祈りや願い、そして宝物でもある「勾玉」より命名しました。芸術品（例えそれがユルキャラであろうと）はどうして人の心をうつのでしょうか。遠い過去より心の拠り所や糧でもあったその芸術である宝物を自分のなかで蘇生してみようと考えています。マーガを想像力＝創造力によって生成し、さらに再生させていくことは密やかな優しい革命（暴力ではけっしてない）なのです。
　 喪失と希望。生きていくうえでのひとつの手がかりでもあるマーガ。そのマーガから照射される心の再生物語を読みとっていただければこのうえない幸せです。マーガと、ともに。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０１１．１１．１

　「ＭＡＲＧＡ『と』展」　みゅーず　みゅーずぃあむ
　　　9:00〜18:30
「 ＭＵＳＥcafe みゅーず」　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　宝塚市中山寺１−１２−２
　　　　　　　　　　　　　　　阪急宝塚線・中山駅南側出口すぐ