『30分の教訓』 言葉の展覧会1065
「遺体はどれも、一か所に寄せ集められたように折り重なっていた。
リボンを結んだ小さな頭が泥の中に顔をうずめている。
細い木の枝を握りしめたままの30代の男性がいる。 ・・・
遺体は魚の腹のように白く、ぬれた布団のように膨れ上がっている。
涙があふれて止まらない。隣で消防団員も号泣していた」(三浦英之)
これを読むぼくも泣けてきた
午後2時46分から3時20分前後の間
地震から津波まで
30分
この30分が命を分けた
人々ははどう動いたのか
車や避難所でさえ津波にのまれている
どうすればよかったのか
30分の教訓は
常に喚起し伝えていくしかない
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※昨日の朝日新聞「記者有論」ー津波までの「30分」・記録と検証 必ず後世へ(立川支局 三浦英之)ーはとても衝撃的で、感銘を受けて読んだ。もし自分ならこの30分間、どう行動するのか問うてみよう。
三浦記者は最後に、私たちの最大の使命だとこう記している。「高齢者や障害者を災害からいかに守るのか。いざという時に正しく動ける知識と勇気を、子どもたちにどう身につけさせるのか。そのためには何よりも、あの30分の教訓と反省が必要だ。」