『終わりの3.11』 言葉の展覧会1064

aiueokaki2011-04-09

とにかく終わってしまったのだ
何かが確実に終わってしまった
とぼくのなかで反芻する
何が終わったのか
何もかも

戦後が終わり
近代が終わり
高度資本主義も終わり
打算や成果主義が終わり
終わりなき日常が終わり
日本人一人ずつの嘘が終わり
思い上がりと傲慢さが終わった
それらは
自然の力によっていとも簡単に破壊され
何もかもが終わってしまった

いま
老いを目前にしたぼくができることといったら
これまで加担してきたことを引き受けながら
できるだけ できないかもしれないが
責めず なじらず あげ足をとらず
やじらず 足をひっぱらず
少しの展望を想いながら
ぼくの日常をおくる
しかない