『「生」の灯』言葉の展覧会1016
冷たい風がながれ
雪が舞い散り
底冷えのする川の
石たちが
この前夜に灯をともして
話してくれる
つらいことようさんおますけど
生きとりまっせ
へこたれんと生きとりまっせ
おかげさまで
生きとりまっせ
・
※川の中州に立っていると、底冷えのする寒さだった。阪神大震災16年目の前夜に、石ころを置いてつくった「生」に灯をともした。夕方6時から夜の11時まで。
宝塚で亡くなられた方118人に合わせて懐中電灯で点灯した。全部灯ったときにみんなで黙祷。片付けが終わった頃は0時をまわっていた。もう無茶苦茶寒かった。帰りの大野良平さんのクルマの中では、疲れていて寒気がしてきた。お互い、疲れを慰め合っているときに、ぼくは自分にも言い聞かせるように言った。「明日から再び勤めるから、気合いを入れんなあかん!!」。生きとりまっせ、へこたれんと。