『秘密の詩』 言葉の展覧会1015

詩が隠れている場所がある
そこは暗黒で正体不明の
ダークマターダークエネルギー充ち満ちている
すべての生を元に戻してしまう
死者たちの言葉の倉庫
ときたま光がよぎって
少し生を潤わす
ほっと一息する時間
そこに詩が脈々と息づいていることを確認する
でも多くの人にはそれが見えない
あまりにも自分のことに忙し過ぎて
読んでくれる人はほとんどないけれど 
こっそりせっせと詩を書いている
やがて消えるであろう記憶のために
いま詩はぼくだけの秘密