『「生」点灯』 言葉の展覧会986

           「生」点灯

日中はそれほどでもなかったが 夕暮れになるとどんどん寒くなる
身体が縮こまって唇が震え出す
ちゃぷちゃぷと川の中を長靴で歩く
さあ、中州に出て点灯だ
もう薄暗い
石を浮き上がらせる
学生は身が軽くしゃきしゃき動く
年寄りはゆっくり
川の流れの音を聴きながら
みんな黙々と灯している



夜の川
海に向かいて
静かに流れる
絶え間ない
その流れの中に
生がある



※今日は、大野良平さんはじめ、宝塚大学の学生や助手さんたち、S教授、甲子園大学の学生さん、市役所のYさんTさん、そして篠原克治さんとで「生」の点灯をした(「宝塚・光の散歩道」とのコラボレーションということで)。