『落ち葉』 言葉の展覧会982

aiueokaki2010-12-14

うつる裸木のねっこに
いちまい一枚とかさなって
落ちていく
だれかのあのときのちいさな小さな断片
影模様は薄くいとおしく
青い春の匂い
そっと手で触れようとすると
消えてしまう
大地にもどる準備なのだ
かけがえのないように枝はゆれて
時はしずかに流れてゆく