『0.01ミリの微粒子』言葉の展覧会957
何を語るのだろう
小さな小さな砂粒
とおい遠い名残
生成する太陽の
地球の
火星の金星の月の
化石
秘められた 分裂の増殖のオスとメスの
生と死を繰り返す謎
そこには希望があった
生命という希望が
もうとうに忘れてしまった
私たちの元
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長い長い道のり
600000000Kmの旅
一時行方不明にもなったが
奇跡的な地球への帰還
小惑星探査機はやぶさに乗せられた小さなカプセル
その中に0.01ミリ程の微粒子が入っていた
小惑星イトカワの太陽系の化石
46億年前の名残
知を求める研究者たちの生涯にわたる積み重ねと
不断の情熱の
成果
アミノ酸は果たしてあるだろうか
さて 0.01ミリの微粒子は何を語るのか
そこから私たちは何を読むのか
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