『箕面瀧道まるごと美術めぐり』言葉の展覧会942

aiueokaki2010-11-04

からりと晴れ渡って少し肌寒い晩秋の午後
畳に木漏れ日が落ちて 街と森が溶けていく
水も木も駅も宿も土産物屋も病院も人々も
都市の生活や華やかさが切り取られ並べ替えられ貼り合わされ再構成して秩序をつくる
そこから垣間見える記憶に眠る時間と空間が交錯する空想の箕面
めぐみの森案内所 橋本亭
そこに感じるけれど見えない森の中に潜む境界線に存在するモノたち
シリアルの朝食 私たちが食べたものからなる私たち
二階の和室の窓際棚に ぽつんと置かれた古カバン
中からスルスルスルとめくるめく出てくる時間風景箕面の滝
記憶にないのだがなぜか懐かしい瓦屋根に上がり
甍の船に寝っ転がってしばし少年の夢をみる
起きろよ おい 起きて立ち上がれ!
そして名前を聞かせてくれよ積み重ねられた死体さん
おお、世の中には貧困、虐待、自殺、国家の摩擦、・・・
ああ、瀧道に迷ってしまったかしら
重くなった足を梅屋敷の盆栽を見て一休み
拾った小枝が天井から吊されて折れ口から芽がにょきっ
静寂な和室より夜空が現出
星が煌めく 蘇る胸のときめき
もうとっくに忘れてしまっていたのに
こんにちは! 暗闇からやって来たオドラデク
いつのまにか赤と青と黄色の大きな旗が握手を交わす
昆虫の館にやって来ていた どこだどこだオドラデク
おばけとも異星人とも それともカフカの住人とも
ちょっと人生の寄り道 箕面の瀧は
不思議でおもろいものばっかり



※午後から大阪箕面でやっている「瀧道まるごと美術館」に行って来た。友だちの笹丸(笹埜能史)さん、木原真男さん、池田慎さんの作品を見る。おっ、やってるなー。


※ああ、まとめて5つもの詩を載せた。ふーっ