『ぺらぺら』 言葉の展覧会890

aiueokaki2010-09-12

ここでは
人間がスライスされていって
ぺらぺらのかみになる



えがかれている
丸くなった白い骨線の細い皮赤い血管の細やかな点輪になった臓器
化粧で覆った外見もかけがえのない自己意識も私だけの物語も
薄っぺらぺら



感情は動くが
どこにでもあるようなあちこちに落ちているような
粒子のフラットな集合
こころはぺらんぺらん



風がサーッと吹いて
どこかへ
ぺらぺらと舞い散って行った