『寒明』 言葉の展覧会868
もうすぐ終わるというのに
晴れ晴れしない日々の憂鬱
人ごみのなか 短編の夢が
次から次へと現れては消えてゆく
春はすぐそこに見えているのに
身は凍ったまま
愚かな者よ
地中の骨が笑っている
早く戻っておいで
地上には裸木がすっくと立ち
新芽を隠している
●
もうすぐ終わるというのに
晴れ晴れしない日々の憂鬱
人ごみのなか 短編の夢が
次から次へと現れては消えてゆく
春はすぐそこに見えているのに
身は凍ったまま
愚かな者よ
地中の骨が笑っている
早く戻っておいで
地上には裸木がすっくと立ち
新芽を隠している
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