『あれから15年ー阪神大震災』言葉の展覧会850

aiueokaki2010-01-17

眠りの暗闇の中から
突然
私は大地に放り上げられ
揺すられた
死ぬかも・・・
ものすごい崩壊の音
私の無意識は瞬間に
死を招き入れていた



そのときから2,3ヶ月 水もガスも出ない生活の中で
○○が死んだという話とともに
トイレが臭い、なんとかならないものか
風呂に入りたい、必要な水がほしい
あたたかい物が食べたい、・・・
こんな日常のことしか念頭になかったなかで
「お風呂に入りにきませんか」と近所の人
遠い地からリュックを背負って
おにぎりや日用品を持ってきてくれた人がいた



人もまんざら捨てたもんじゃないなと知った
廃墟の中でのよろこび
何にも増して




あれから15年
もうとっくに忘れていたことがよみがえり
海の向こうの大地震に心がいたむ






※写真は、今なお本棚に貼っているあのときの小さな新聞記事(毎日載せられていたように記憶する)。
   「生きる流儀宣言」(毎日新聞1995年)
    1.得にもならんことに熱中できる自分でありたい
    2.他人を好きになる自分でありたい
    3.人前で涙を流せる自分でありたい
    4.つながりに喜びを感じる自分でありたい
    5.失敗しても笑える自分でありたい