『百足』 言葉の展覧会763

意識無しの暗闇で
どこか何か チクッ        と痛みが 走る
深夜の熟睡の痛みのぐっすりの左腕の暗闇の
繰り返すチク
      チクッ

イタイイタイイタイ!!
なんやねんこの痛さ ガバッ と起き
明かりを点けた


ようみたら
おぞましい百の足をぞろぞろ ぞろぞろさせて枕元を這っていたやないか大きなムカデ
無意識に横にあった本でバンッとたたいたった
せやけど腕はいたい少し腫れているよう見たら噛み跡もついとるMuMMMMM〜 
ああイタイイタイイタイ!!
とおもいながら本をどけてみたら
おれへん!?
ああイタイイタイ!!


起こした奥方に薬を塗って 腕をしばってもろうて
それ百足を探し出せ!
せやけど傷がズキズキいたい イタイイタイ!!
ブタインフルエンザどころやない〜!!
ああイタイイタイイタイ!!
コンチクショー!!


(それから一人でや捜し ・・・・・
また噛まれたら たいへんや〜〜!!・・・・・
1時間ばかし経って 部屋の隅っこに)
やっ おったでおったで
こんちくしょうー
長鋏でつかんだガムテープ輪っかで百足を押さえたら
いちころに引っ付いた


もがく あがく百の足
ガムテープにひっついて
ムカデバタバタ バタバタ


ざまぁみろ!!
今宵は残酷な殺生人に変身やわ
ガムテープでムカデバタバタ バタバタ
せやけど傷がズキズキいたい イタイイタイ!!
なんておいらはザンコクな
ああイタイイタイイタイ!!
バチが当たったんやー〜!!

(おかげで激痛と興奮で不眠の一夜)