「経済危機」 言葉の展覧会712

最後の残滓が消え去った
これは起きるべきして起きたことなのだ


薄暗く
殺伐とした冷たい海
そこでは信頼は微塵も無くなっていた


と、突然の暴風雨
そして海底からのごうごうとした暗い荒れ


荒波は次から次へとやってきて
地球を厳しく覆う


   崩れる市場万能の幻想
   危機の連鎖のなかで
   奪われた仕事と奪われた蓄え
   なんと脆くも瓦解したことだろう
   支えていたものが急激に壊れ
   総てがパーになってしまった
   信頼を失うことってこういうことなんだ


巨大な嵐の中の漂流
これからも何日も何日も続くだろう
これは起きるべきして起きたこと
  

   この列島の住民たちよ
   少し若い人よ
   このカイカクへの選択は
   自分たちで選んだもの(あのコイズミ選挙の80何%はなんだったのか)
   しようがないじゃないか
   あの熱狂を思い出してほしい


   資本主義である限り
   その経済の必然性である
   ばぶると崩壊
   しようがないじゃないか


   でも どうして派遣労働者だけ切って
   自分たちけいえい者は現状維持するの?
   みんなでわーくしぇありんぐ 考えたことないの?


今宵は 巨大な嵐の中で
暴風雨を見据え
じっと耐えるしかない