「0年代の想像力」言葉の展覧会639
内へ内へ引きこもって
あまりにも軟弱で欺瞞だったばかりに
いつのまにか雲散霧消するセカイ
そこへ忍び込んでいたのがケツダン
小さな物語を選択しろ
逃れられない物語
無根拠承知でつくるかい
信じたいものを信じろ劇場の
そのわかりやすさと
たまらない刺激
突然
理不尽なゲーム9.11
「正義」という名で
過酷なサバイバルが強制され
バトルロワイヤルに動員
さあ、戦え争え
わがコイズミを信じたまえ
ケツダンの下での
思考停止の
快楽
それから飛び出る欲望 格差 嫉妬 暴力 憎悪 貧困 偽装 腐食
生き苦しさ
と
トツゼン
リフジンナ・・・
(ようやく想像力の全貌が見えてきた
ゼロ年代
さて あらわれた現代の想像力「決断主義」にどう向かっていくのか
どう付き合い克服していくのか)
・
※『ゼロ年代の想像力』宇野常寛(早川書房)を面白く拝読した。30歳の若手、宇野常寛によるサブ・カルチャー批評は冴えている。久々に新鋭の批評家の登場である。このゼロ年代の閉塞的な状況を切り拓いていってほしい。