「90年代の想像力」言葉の展覧会638

モノはあっても意味がない
だだっ平くて
空白の
終わりなき
戦場


自由はあるのだが
冷たく
わかりにくい
そこでがんばっても
決して豊かになれない
そこでバブルははじける
みんな泡となって島宇宙
拠り所となって崇めるものは
ハッポースチロールの神や
マンガから編み出した神
やがて他者へのわけのわからない攻撃


意味が見つからないので
自分をさがすが
なーんも見つからない


だから後半は引きこもり
何もしない
しないという倫理
内へ内へ自分をさがして
過去の精神的外傷をさぐり承認を求める
心理主義」的想像力が世界を覆う
ただ信じたいものを信じ思考は停止する
そうだろう エバ


(やがてこれらの想像力は
セカイ系」への回路に回収されていく)