「コトコト」言葉の展覧会606

個になったことが
実に重いことであることか


かつては望んでいたのだったが
実現してみれば
そんないいものではなく
むしろ底知れない困窮が
そこにあった


個は孤へ


漠然と
あるとき突然に
死がやってくる
自ら
知っていたかのように
個と孤と
    ことこと
        コトコト
コト


さまよい続ける問い
なぜ?
を残して