言葉の展覧会593
この流れに組み込んである
いたいけな想像の魑魅魍魎
一体何の因果で天にまで届
こうとするのか圧倒的な力
が漲りすでに削除してしま
った言葉を惜しむようにも
はや思い出せない記憶を辿
るが始原の記憶はほとんど
白紙の状態だが何かがこの
大都会の砂漠に欠如してい
るようなのだからこそ自分
を超えるものを求めて彷徨
い歩くがただこの虚構の塔
だけが曇天の空に突き刺さ
っているが今ではそんなも
のは見向きもされないのだ
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