「5月への別れ」言葉の展覧会558

鬱陶しい空を残して
5月が去っていきます
紋切り型の春はもうとっくに
終わっていて
シャツは乾くだろうか
平穏な日常に突然の狂気
なんて今じゃ自明のこと
もはや自明なものなど
なにひとつないというのに
パンツも乾くだろうか
空は鬱鬱としたままに
新しさが今も流行り
新しさの回帰が繰り返されている
繰り返す日々のようにどこまでも続く
外を求めても外はない
そんな求めようとする外にもウンザリ
して靴下を手に取る
私はいまここにはいない
ふりをして
洗濯物を干す





今日は一日
そのへんに散らばっている言葉をかき集めて
13の詩らしきものを作り、
滞っていた言葉の展覧会に慌てて展示した。
風邪が1週間も続いている。しんどい。