「言論の自由」 言葉の展覧会533

まっさらで
透き通ったガラスなのに
異質なものを嫌い
排除したためか
ちょっとした小石がとんできて
少しひびがはいった


また小石がとんできて
ひびが少し大きくなった
でも自分には関係なかった


そうこうしてそのまま放っておくと
ひびは少しずつ
少しずつ大きくなり
やがて取り返しのつかないものになった


あるときならずものがたたいただけで
防壁だったガラスは
パリンと割れて
みんな全滅してしまった




※異質なものを認める寛容さこそ大切