「記憶」 言葉の展覧会532

            もう今となっては
            なつかしい思い出
            あのときの出来事
            きみが言った言葉
            現実と切り離され
            虚構のような記憶
          もうすでに失われてしまった
            何かについての言葉
            穴を掘り石を積む


ただ闇雲に掘った穴
何かの上に立って
その横に石を積み水を流し
花を添える
この純粋な無意味さ
言葉のみなもと