言葉の展覧会456

甘ったれているのだろうか
努力しているのだが


持たざる者の消尽
もはや回復することのない疲労


あらかじめ失われた世代は
戦争を待望する


少しでも恩恵に預かろうと
「人気」を盛り上げる


気付いたときにはもう遅く
取り返しのつかない下流


それが「不幸な世代」だなんて
誰が言った


歴史の途上で立ち止まり
途方に暮れる


何が何でも自分が正しいなんて
そんなものは正しくあるもんか


昨日の新聞は今日の格差社会をつくった
政治家を持ち上げていた


今日のテレビは下流社会づくりを進めた
経済学者を持て囃していた


明日の社会は
さらなる格差の固定化