言葉の展覧会216

夏が子どもの風景画のようにやってきた
屋根に太陽が近づき
電信柱が真っ青な空に溶け込んでいく
洗濯物の白いシャツは空を泳ぐ


光の波が木々に押し寄せて
葉は光の粒を吸い込んできらきら光る
草たちは太陽に向かおうとひっしになっている


やはり世界は暑苦しい
ところで地球は
人間とは無関係に回っている