言葉の展覧会204

どうして首をすげかえろと言うのだろう
もっと有能な者でもいるとでも思っているのだろうか
バカなことを押し通そうとする人だ
そう主張しているうちに
いつの間にか自分におはちがまわってきた


誰も知らなかったが
彼はいまや憤りをおぼえた
夕暮れの話し合いでは
あの悲しみに満ちた表情だけが
青白く浮き上がった後 
時代の中に消えていった


寛容を救え!