「自分という他者」  言葉の展覧会161

aiueokaki2007-04-29

なにげなく
幸せな日常に
ボ〜ンボ〜ン古時計が鳴ると
平板な永遠の世界が侵入して
あたたかな部屋に眠る私を連れ去っていく
ペラペラな私は宙にペラペラ漂い
詩というライバルが
私を見出し 私をつくる


恋はポッカリ空に浮かんで
情となって降ってくる
血迷った少女が肌も露わに徘徊して
自分という少々狂った人間のもとにやって来る
私という謎を紐解いて
街という謎を歩く


かくして自分という他者は
弱々しくも楽しげに 儚い人生を往く




※「自分は一個の他者である」という自覚。寺山修司への想像。
ひょんと見つけた過去の恥ずかしい絵(写真)。