「銃」  言葉の展覧会149

憎悪が
少しずつふくらんで
ふくらんでふくらんで
殺が現れた
いったん顔を出すと
この殺はどうしても消えない
ルサンチマンとしての殺
そこで一つの道具が持ち出され
決行のために
憎悪をはらすためにと
なんのためらいもなく
憎悪は銃にとって変わる
銃は様々な暴力を呼び起こす
銃の命令に従え
実行せよ
打つんだ!!



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アメリカの大学での銃乱射事件、長崎での市長銃撃、と傷ましい事件が続く。このアメリカと日本での二つの事件に共通するものは殺人のために銃が使われている、ということだ。そして、ルサンチマンと関係がありそうなのだ。そんな匂いがする。銃は暴力やエゴといったものが付きまとう。ルサンチマンや支配、略奪といった言葉が入ればテロと接続する。この銃の極はお互いが銃を撃ち合う戦争だろう。世界の無意識に、銃やルサンチマンが渦巻いている。