宝塚文藝の会、二十歳を迎える

aiueokaki2006-02-11

今月発売の宝塚のタウン誌『ウィズたからづか』に、「宝 沙里」というペンネームで次の文を載せた。


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    「宝塚文藝の会、二十歳を迎える」

 なんと212回にもなっていた。何が?って。この宝塚文藝の会が、である。
ぼくの方、この頃は休みがちだったし、出られたとしても忙しさのなかでなんとか時間を取り、義務的に参加していたのであるがこんなに回を重ねているとは思ってもみなかった。
なんでも気楽に話し合えて心が和み、少し教養が身に付いて、ストレスを解消してからほっとした気持ちで帰っていけるこのような会は他にはない。
 それにしても、この同人会を始めてから今年でもう20年目になるのだ。その間、いろんな人の出入りはあったが、「来る者は拒まず、去る者は追わず」の精神で来たのである。参加同人は延べでは何十人となるだろう。メンバーも20代から70代まで実に様々な年齢層だった。「ささやかに読む楽しみと書くおもしろさを共有してみませんか。本や映画、演劇、アートの話をしてみませんか。年齢は問いません。老いも若きも来たれ!」と言う募集のもとに個性豊かな方が集ってきた。スタートから続いている人は、ぼくも含めて4人である。20年間もよく続けられたものだ。
 日本の詩人として最長老の杉山平一さん(宝塚在住)にはよくお世話になったなぁ。いまネパールにいる車椅子詩人の岸本康弘さん(自費でネパールに小学校を建て、現在そこの校長)はどうしているかなぁ。北海道へ行って竪穴式住居をつくり、住み着いた大浜五光さん(富良野在住)は・・・・、NPOで活躍しているYさんは・・・・、思い出せば懐かしい人たちばかりである。ウィズたからづかに連載した創作民話を原作にした、ぼくの創作オペラ『宝の塚ばなし』をバウホールやベガホール(宝塚市制40周年記念公演)で演奏したこともあったっけ。
同人誌「ばおばぶ」は、最初は年2回のペースで発行していたが、最近は2年に1回のペースになってしまった。『まちの再創造・宝塚』という特集で宝塚というまちづくりのひとつの提言をしたこともあった(VOL.18〜1996年)(VOL.20〜1998年)。現在、それが実現されているものもある。再び続きの特集を組みたいが、なんだか今は元気が出ず来るべき時を待ちながら静養している。
 ブックは、『宝塚の創作民話ー心のふるさとをたずねて』、『宝塚ふぁんたじあ』、『食べてみ宝塚のおいしい話』、『おもろいで宝塚のむかし話』、『宝塚えっせい!!』の5冊を出した。でも、最近は気が乗らないのかさっぱりだが、このブックシリーズは今後も続けていきたいと考えている。いまは充電期なのだ。
この「宝塚文藝の会」、以前は猛スピードで走っていたが、いまは息が切れてきたのかぶらぶら歩きになっている。加速度を増す時代の動きとは見事に反比例しているようだ。まぁこれからもマイペースでゆっくり歩むしかない。ぶらぶらとあちこち眺めながら語り合い、何がこんなに楽しいんだろうと言えるような人生の広場になってきているみたいだし。人生にはいろんな時期がある。とんとんと事がうまく行く時、どうしてこんなに停滞してしまっているんだろうと感じる時、寄り道してこれまでに考えも及ばなかったものを発見し楽しむ時、そして新たな道を見いだすのを準備している時・・・
とにかく「宝塚文藝の会」、ただ今二十歳。成人になって、人生や幸福とは何かを考えながらぼちぼち歩みます。
今回はわが「宝塚文藝の会」の宣伝のようなものになってしまった。たまにはコマーシャルもしておかなくっちゃね。これを読んでくださった方、こんな私「宝塚文藝の会」ですが、一度参加してみませんか。
※連絡は宮岡(0797−88−4819)まで。

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