三宮で「幻想時計」

  午後1時より、神戸・三宮の「千人代官」という料亭で、「幻想時計」の同人会をした。遅れたので息を切らせて駆けつけたら、もうすでに4人は集まって、ゆったりと酒や焼酎を飲んで歓談していた。4人とは、小説家で大阪文学学校の理事兼講師の木辺弘児さん、詩人のたかぎたかよしさん、現代俳句の増田まさみさんと永島転石さんである。あと同人メンバーに渡辺信雄さんがいるのだが、目下股関節の手術のため入院中である。
 「待っていたのよ」と言って増田さんは、揚げ物や造りやおでんをぼくの前にいっぱい広げてくれた。ばくは早速それらに箸をつけ、生中を注文した。ぼくら5人は一杯飲みながらいろんな雑談や読書の話、それぞれの身の上話、関西の文学の話などを行き交わしたが、夕暮れになりそろそろ終えようかというときに、これから「幻想時計」をどうしていくか、という話になった。同人会を始めて11年目。文学冊子も25号まで出した。少しマンネリ気味だったので「これからどうしようか」と言う言葉にはっとさせられた。ぼくはただ原稿を出すだけで編集は増田さんにおんぶにだっこだった。その増田さんが、アルツハイマーになった旦那さんを抱えてしまったのだ。病院にいる渡辺さんからは、最終号を(増田さんが編集不可能なら)などという声(中断〜また時間があれば書きます〜)