真夏の

aiueokaki2005-08-03

ジリジリジリ
真上から照りつける太陽。
ポロポロとしたたり落ちる汗。
また真夏がやってきた。夏はぼくの季節だ。
今年の夏はぼくにとって特別なものとなるだろうか。こんなことを想いながらフウタは熱い砂を両手ですくって手の間から砂時計のように落としてみる。布引の滝のように落ちる砂の向こうに波と戯れはしゃぐナナがいる。
「ナナー! お〜い!」
フウタはにこにこしながら、砂を落とした手を振ってみる。と、振り向いたナナの所へ波がやってきてスカートを濡らしてしまった。それを口を開けて見てしまったフウタは、半分すまない思いでナナのもとへ駆け寄る。
「あほや・・・」

そう、私はアホなんや。8月3日。あの時なぜか突然言い寄られて、こんな海に連れて来られた。わけがわからない。あいつはのっけからわけのわからん男やったけど・・・。ナナはこちらへニコニコしながらやって来るフウタを睨み付けながら思った。波がしみこんだので下半身が程よい冷たさになった。
            * * *
美味しい焼き肉や香ばしい鳥の唐揚げがある梅田の居酒屋でナナはフウタに出会った。


     (ショートストーりーを書こうと思ったが中断。また時間のあるときに)




※PHOTO 山本シン写す。写っているのは、池田真さん。