アメリカ・インディアンに学ぶ

aiueokaki2005-07-26

星野さん、暑い毎日です。お体の方お変わりありませんか。
暑中お見舞い申し上げます。 

夏休みに入ってやっと『リトル・トリー』をやっと読了しました。
やはり読んでみて、ずっしりと存在感のある本でした。アメリカの歴史のなかでアメリカ先住民・インディアンは土地や共同体を奪われ、同化政策と近代化にさらされ、失業、精神の荒廃、貧困、犯罪、病気など傷痕は深く食い込んでいます。しかしこんな逆境や喪失にもかかわらず、精神だけは持ち続けようとする生き方は感動を誘いました。70年代に出されたこの本が90年代になってアメリカのベストセラーになったのはよく分かります。マイノリティをみる時代の感性が鋭くなっていったのでしょう。
いまアメリカの先住民の文化が注目を集めているんですね。環境問題がクローズアップされるなかで人間が自然と関わる原点を観てみようとする動きのなかでインディアン文化に学ぶところが大なのである。表現やアイデンティティの創出は、消えゆく民から再生する民へと転じていくことにつながります。
この地球上で、あらゆる生命はお互いが生かしあって生きている、人間も生物の中のひとつだということを見なければならないと思います。アメリカ・インディアンの生命共生の考え方や文化はこれからの地球生命を考えていく上で大きな示唆を与えるのではないでしょうか。
いい本を紹介してくださってありがとうございました。お礼まで。
では、無理をしないで、暑い夏を楽しみましょう。


*********星野さんからのお便り*********

aiueokakiさま。暑中お見舞い申し上げます。

ほんとに暑いですね。でも私は夜はあえて、クーラーをつけずに寝ています。(なんだか身体を悪くしそうで・・・)

リトル・トリーを読んでくださり、またご感想をお送りくださり、ありがとうございました。私にとっても、忘れていた何かを教えてもらったような本でした。

> いまアメリカの先住民の文化が注目を集めているんですね。環境問題がクローズアッ
> プされるなかで人間が自然と関わる原点を観てみようとする動きのなかでインディア
> ン文化に学ぶところが大なのである。表現やアイデンティティの創出は、消えゆく民
> から再生する民へと転じていくことにつながります。

「再生する民へ」・・・良い言葉ですね。まさにそうあって欲しいです。彼らに
学ぶところは多いと思います。現在当たり前になってしまって、おかしさにさえ
気づかなくなってきているところへ、彼らは全存在をかけてそれを訴えて
いるように、思います。

> この地球上で、あらゆる生命はお互いが生かしあって生きている、人間も生物の中の
> ひとつだということを見なければならないと思います。アメリカ・インディアンの生
> 命共生の考え方や文化はこれからの地球生命を考えていく上で大きな示唆を与えるの
> ではないでしょうか。

ほんとにそうです。(赤線をひっぱりたくなりました)アメリカ・インディアンのみなら
ず、
日本でも沖縄や、アイヌ、その他、縄文人の考えをもつ人々に学ぶところ
も多いのでは、と思っています。また、何か彼らの智恵に学べるような
ものと出会えることを心待ちにしています。

ありがとうございました。
それでは、お身体にくれぐれもお気をつけて
お過ごし下さいね。

ほしのみお