人間ドッグ、そして大谷記念美術館「大久保英治の世界」

aiueokaki2005-07-12

   今日は1日人間ドッグの日だった。自分の身体をあちこち検査されるというのは、あまりいい気分ではない。職場では義務づけのようにされているので仕方がないのだが、億劫であった。バリウムを飲むのはもう慣れたとは言えたいへんだった。終了後、下剤とともに水とお茶をがぶ飲みして焼き豚定食を食べた。検査後でちょっとしんどかったが、時間があったのでラッキーとばかりに、クルマでの帰りだったので西宮の大谷記念美術館へ寄った。「


 大久保英治の世界ー自然との対話」〜光・水辺の球〜。流木や石、川辺の漂着物などで作品を仕上げてあった。濃く塗ったオイルステインやクレヨンの黒はたまらなく懐かしく、ぼくの心に深く食い込んでいった。みんなが忘れてしまったている自然の落とし物。今はもう記憶としても残ってはいない。それを拾い集め、心を吹き込むように作り変える。
 水滴に吸い込まれる光。一瞬の輝き。小さな断片から浮上する記憶と悠久な自然。時の流れのなかで少しぐるぐる回りをしている死。はかなさ。・・・
 公開制作は、ボランティアの学生も数名手伝っていて、杉の枝が組み合わされて卵のような大きな球体や広い部屋いっぱいのドームに変身中だった。
 大谷美術館ではとても濃厚な時間を過ごすことができた。
 が、3回も下痢でトイレに駆け込んだ。美術館だったので白いウンチが芸術品に見えた?! 



 その帰りに岸本おじさんの家に寄ってだべった。とりとめのない世間話をした後、岸本康弘さん曰く、「ぼくももう歳や。いつ死ぬかわからへん。前にも話したようにぼくの住んでいるこの家を<宝塚文学館ー詩の館ー>にしたい思とるねん。ぼくが死んだら杉山平一さん、岸本康弘、仲 清人、それから寺田繰の蔵書を置くことにしょうか。ケラケラケラ」