まもられる森 楠

aiueokaki2005-06-19

        困難と希望
 いろんな困難があるが、それを考え続け頭のどこかにこびり付かせていると、ある時、ふっと光が見えてきて展望が拓けてきたり、問題が解決してしまう場合がある。後から思ってみると、よくこんなつまらないことで考え悩んでいたものだとバカバカしくなる。要は、ある困難はいつかは解決されるであろう、という楽観的希望を持つこと。そして希望を絶対に捨てないことである。今朝ある本を読んでいると、仕事上のことで困難だと思っていた問題がいとも簡単に解決された。その本は仕事とは全く関係のない本である。

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今日は1日、「ART MIX IN NAMAZE」の実行委員会に参加した。学校、お寺、神社、公園、里山等生瀬小学校を中心とした西宮の生瀬地域でARTを展開するイベントだ。美術だけでなく、舞踊やよさこいソーラン、地域の生瀬踊りもする。10人の実行委員でお寺や神社、学校内の下見をし、展示場所決めをしたり、当日や今後の打合会をした。中心の岡村紀子さんは、かなり疲れ気味だった。この頃3時間しか睡眠をとっていないという。取りまとめや交渉、資料作り、プログラム編成に追われているのだろう。5月に出会ったときに、あまりにも盛りだくさんな内容だったので、ぼくは岡村さんに笑いながら「傍若無人」だとか「怖い者知らず」だとか言ったことを思い出した。
 展示場所見学の際に感動したことがあった。それは神社(皇太神社)の境内が森のようになっていて(狭いが)、そこに大きな楠があったことだ。ご神木になっていて、よく見ると樹齢850年だとか、700何年だとかが朽ちかけた木の立て札に記されていた。ふつうなら住宅地や道路のために切り倒されているべき木だろうが、神社の木ということで守られているのだな。ぼくは神社の役目は、森(木を含めた自然)を守ることだと思っている。人間国宝の方が一木彫刻したという7千万円もするだんじりよりも、古い大きな楠木にいたく心を奪われた。
 この神社のどこかでぼくのアートを展示しようと思っている。




※写真は「宝塚現代アート6.5」の宝塚ソリオ3Fの会議室での自作品(映像の一部)と篠原克治さんの作品(下側)。