倉橋由美子

aiueokaki2005-06-14

  倉橋由美子が亡くなった。69歳だった。
 昔読んだ「スミヤキストQの冒険」や「パルタイ」、「聖少女」が忘れられない。ぼくは若いころ、屈折していて現実からかけ離れているが、本質を射抜いている倉橋由美子の小説は好きだった。大江健三郎や阿部公房と同じくらい気に入っていた。大江健三郎サルトルアンガージュマン)に対して倉橋由美子ヌーヴォー・ロマン。言語遊戯が面白かった。しかし時が経つにつれて次第に彼女の幻想的なものやグロテスクなものから遠ざかっていった。偏愛もの、残酷ものに進んでいったときは、ちょっと着いていけなくなった。初恋の人を遠くから懐かしがっているという感じだ。
 いつか時間があれば、ゆっくりと倉橋由美子を読んでみたいと思う。


 今日もまだ耳が腫れて熱を帯び痒かった。
 仕事を終えてから、田舎へ粉だ米を届けにいき、百均やスーパーに寄って買い物をした。帰宅は9時半。風呂へ入り、新聞を読み、ビールを飲みながら夕食をとり、洗濯物を取り入れてからこのパソコンに向かっている。


 ※写真は阪急宝塚駅、噴水前でのパフォーマンス。水垣尚(大財布)、池田慎、篠原克治、大野良平、山本深(シャボン玉)、田路幸博(ギター音楽)。
 ー「宝塚現代アート6.5」ー