『夢中になること』*No.2199

「人というのは不思議な生き物
何かにすがって
何かに夢中にならずにはいられない
芸術、スポーツ、宗教、・・・等
夢中になるものが見つかれば
人は生きていて救われる」
と103歳になって分かったことを
シノダさんは語っている
なるほどその通りだろう


ぼくの場合
65歳になっても夢中になることが
たくさんあって
あっちをやっているとこっちがおろそかに
そっちをやればあっちがうすれ
どれを優先していいのか日々迷い悩んでいる
ええい、なるようになれ
と その時その時で対応しているのが
こんにちこのごろである


しかし追われるという場合も多々ある
こんな時は「こなしている」といったほうが的確だ
次から次へとこなしていく・・・
そうことになれば本末転倒だろう
「夢中になる」とは正反対だ
でも、そんな場合でも「楽しみながら」を入れて慰めている
それが苦痛になればもう止めようと思っている


とにかく夢中になるものもほどほどにしておかなければ




※篠田桃紅『一〇三歳になってわかったこと』(幻冬舎