『宿毛、四万十川』 * No.3321

「おい、今晩の10時から高知へ行けへんか」
電話がヨシユキくんからかかってきたのは、その日(8月8日)の夕方である。
ヨシユキくんは、子ども時代遊びまくった竹馬の友で、今なお自分の保冷車(軽自動車)で運送業をしている。横に乗せてくれての旅行?である。行く(届け)先は、高知県宿毛。帰りに、四万十川に足をつけ、温泉に入り現地のウナギを食べよう、という話になった。おいしい話である。でも、後3,4時間後の高知旅行だ。ふ〜ん。と少し考えた末、
「ちょっと遠いけど、行くわ」
という特に嬉しそうでもない渋々的な返事をした。今やっておかなければならないことは、今やる、というのがぼくの信条である。
ということで、1時間程しか眠れなかった目で見た早朝に海からあがる朝日、高知の海や港、ほんとうに清く澄み切った四万十川に足をつけ入ったときの冷たさと清々しさ、四苦八苦の温泉地さがし、食べたウナギの美味しさ、四国の山なみ、鳴門海峡に沈む夕陽、・・・等々、とても素晴らしい旅だった。軽トラ座席の座り心地の悪さにはちょっと疲れましたが。