『おろおろと』 * No.3276

追われている
何かに急き立てられ 追われている
追われれば追われるほど
追われて攻め立てられれば攻め立てられるほど
おろおろと立ち尽くす
そして何もかも生活が
こころまでもが杜撰になる



ぼくの性分からすればそれは慣れていないのだ
全くといっていいくらい抵抗力がない
おろおろと試みるこころの大きな壁
その壁のちいさなちいさな穴からもれてくる
ただ一筋の光は
自分に帰ること
自分の内の自然に帰ること
おろおろと