『冬日に』 * No.3174

窓から冬の光が入ってくる
このコーヒーカップへの日差しは
ほんの僅かの時
湯けむりがゆれる


ゆらりゆら じつにのんびりとあがってゆく
ぼんやりながめながら想う
内面が試されている
わかる人にはわかる
ひそやかな構想


様々に引かれた線
中間にいる愉しみ
なぜこうなったのか
だれがこれをつくったのか
不思議のくに
コーヒーをすする


ゆれうごく手のしぐさがなやましい
いい人はそんをしない
けっして
微笑みながらながい目でみることだ
コーヒーは美味しい


おいら、しばらく寒さに
耐えている草になる