『裸木の孤独』 * No.3172

静かな吐息
里山
落ち葉絨毯


いっしゅんの冷たい風に
舞い上がる


落ち葉を踏む


快い疲れのあとの
溜め息のような音楽


落ち葉を歩く


ふと見上げたら 
裸木
枯れ葉が降りかかる



ここでも
孤独の力をたくわえて
これから、じーっと
春を待っている


ぐっすり眠りについた里山