『回復へのレッスン』 * No.3106

疲れ果てていれば
どこかにひずみが生じるものだ
案の定 冷えたそぼ降る雨の中で
過労から腸が閉塞した


止まらない激痛の中で
冷や汗を垂らしながら
想念が途絶え
思考が完全に停止してしまった


どんよりした雲ばかりが上空を覆う
何一つ欲しいものは無い
ただ生理的痛みだけを取り払ってほしい
なんとか


やはり
たかが病院だったがされど病院である
誤診から正診へ
雲間から少し明かりが漏れてきた
さあ、これから
回復へのレッスンが始まる
まあ、ゆっくりやろうじゃないか