* No.3000 *

aiueokaki2017-07-01

****<3000詩! 達成!!>**** 
 やっとというか、とうとうというか、なんとかというか、フーッというか、ナンバーを入れてから3000詩を達成しました。  
 この「言葉の展覧会」、展覧会というものではあまりなく、胸につかえてていたものを詩の装いをして吐き出し、捨ててきたものばかりです。別の言葉で言えば、言葉のゴミ溜めみたいなもの。だから昔のはあまり読みたくありません。過去の自分は見たくないんです。見たくもないが、よくもまあ、書いてきたなあ、という感慨はあります。
それにしても、毎日100人ぐらいの読みに訪れてくださる方がおられることは、嬉しいかぎりで、この上ない幸せです。これからも、この方たちのために書き続けます。今後の目標は、5000詩達成です。何年後になるでしょうか・・・・・。


      『愛』   * No.3000 *

誤配されて 彷徨い
いつか どこかで だれかが
ひょんなところで みつけてくれて
読んでくれる
う〜ん、と言って
なんや、これ、と鼻で笑って
おお、おお、と唸って
うんうんと笑みを浮かべながら
読んでくれる
喜び


回路のどこかに
愛、という文字が入力される
すると、愛は順番に細胞に明かりをともしてゆく
細胞と細胞とが形作る回路
記憶は外にある
愛は秘密の迷宮に隠されてしまう
それが見える少数の人と
見えない多数の人がいる
可塑性
自由への扉はひらかれたままだ
生の世界は、見えないところで
驚きと美しさと愛に満ちている
しなやかに学び続けるべきなのだ
あるいはやわらかに


ようするに管である ヒトも
管はふくらみ曲がり捩れくねる

いたるところに穴が空き
袋小路
実は外部である
  女に成り 男に成る
アミノ酸が並べ替え
       ちいさな虫に成り   ゾウになる
   子どもに成り         老人に成る
            草に成り     木に成る
心というのがつくられ
          悪人に成り       善人に成る
        鬼に成り   仏になる
愛がつくられる


自分の37兆もの細胞の中の
細胞同士の共生
         ミトコンドリア
             愛しておくれ


流れに流れる
いのちは流れる
愛も流れる


             愛をとどめたい
        せめて
    変わり続ける言葉によって


         流れに流れる
         言葉が流れてゆく
     悲しみが流れてゆく
      なにもかも


そのなかで
一瞬でもいい
そっと
そっと言ってみたい



            愛して

                           る




💛まだ見ぬやわらかなひとへのラブレター